所長コラム(141)「なぜ“これ”をやるのか?」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

早いもので、今年もついに11月になりました。今年は10月後半に夏日が記録されるなど、暑さが長く残りましたが、あっという間に冬が近づいているように感じます。ここ数年、本当に春と秋の「いい季節」が短くなってしまったなと思います。

年が明けると7月26日から8月11日まで、第39回夏季オリンピック競技大会「パリ2024」が開催される年ということになります。既に日本チームや日本人選手が出場権や出場枠を獲得した競技もありますが、来年に入るといよいよ最後の○枠をかけた予選が開催されていきます。世界のトップ選手が集うオリンピックに日本選手団がどれだけ健闘できるのかはぜひ期待してみたいと思います。

さて、このコラムでも書きましたが、今年は夏の甲子園と呼ばれる全国高等学校野球選手権大会の開催方法に様々な意見が寄せられました。選手の安全を保つための施策は導入されたものの、結局根本的な変更はなく、例年に倣った形で開催されました。この例だけではなく、現在の日本では「前例踏襲」ということが散見されるように感じます。前例を踏襲することは、成功例に基づいて実施するということになりますから必ずしも悪いこととは言い切れないとは思いますが、一方でなぜ“これ”をするのか?ということについての議論、あるいは確認でもいいでしょう。そういうことが行われて行かないと前例踏襲が悪さをしてしまうように考えています。

例えば、役所等では法律や条例に基づいて、各業務を行っていますので、法律などが改正されない限り粛々と前例に従って業務を遂行することが基本となると思いますが、逆に単発のイベントなどを開催する場合などには臨機応変な対応を行うことも必要となると思います。

次回も引き続きこの点について書きたいと思います。

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