所長コラム(153)「子どもの競技大会」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

早いもので今年も5月になりました。近年は春や秋がとても短く感じられております。歩いていても心地よい風を感じられる期間が短くて、5月も半ばを過ぎるとだんだん暑くなってしまい、その後梅雨に入ってしまうという印象です。そして梅雨が明けると猛暑が続き、そのまま短い秋に突入する…という印象でしょうか。スポーツを楽しむ時期が短くなってしまっている気がします。

さて、このコラムでも幾度か書いておりますが、「子どもの競技とのかかわり方」ということを、私の大きなテーマの一つと考えています。子どもがどのような形で「運動」「スポーツ」「競技」と関わっていくのがいいのかということですが、特に小学生までの子どもについてはその点の共通認識をこの国で持つことが喫緊の課題であると感じます。

インターネットで「U-12 競技大会」と検索したところ、サッカーバスケットボール体操などで日本協会等が主催する競技大会を開催していることがわかりました。

また「U-12 強化選手」と検索したところ、同じくサッカー野球バスケットボール体操、さらに新体操でもヒットしましたし、卓球ではU-12に加えてU-10 、そしてU-8のナショナルチームを構成していることがわかります。

競技団体の方と話をすると、多くの方が「若いうちから競技に打ち込ませることで競技力が向上する」とおっしゃいますが、この動きが逆に日本の競技力を削ぐことになるのではないかと私は危惧しています。

次回もこの点について書きたいと思います。

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