所長コラム(111)「熱くて暑い夏」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

今年は早い梅雨明けの直後には猛暑日が続きましたが、その後雨模様の日が多くなりました。そのため、梅雨明け日が修正される可能性があるそうですね。

さて新型コロナウィルス感染症の影響で一昨年は中止、昨年も原則無観客というイレギュラーな形で行われた全国高等学校総合体育大会(高校総体、いわゆるインターハイ)が、今年は先月23日から四国4県で開催されています(ヨットは和歌山県和歌山市)。主催団体の一つである公益財団法人全国高等学校体育連盟(高体連)のHPによると、陸上競技や体操、水泳など30競技が約1か月にわたって行われます。オリンピックの実施競技と多くは重なりますが、相撲やなぎなた、登山など珍しい競技も実施されるようです。野球だけはご存じの通り高体連など主催のインターハイとしてではなく、公益財団法人日本高等学校野球連盟などが主催する全国高等学校野球選手権大会(いわゆる、夏の甲子園)として、今月6日から17日間で行われます。高野連のHPを見てみたところ、2022年の夏の甲子園大会はなんと「第104回」となっております。歴史を感じますね。

一方で、ここ数年特に喧しいのが「猛暑下での競技実施の是非」に関する疑問です。インターネットレベルですが「8月の阪神甲子園球場のデーゲームにおいてグラウンドレベルの温度は体感40度以上」という情報が散見されます。インターハイでもサッカー、陸上競技やテニス、ソフトボールなどが屋外で開催されているようです。

思い返してみますと、昨年開催された東京2020大会では暑さ対策の一環としてオリンピックのマラソンと競歩の開催地を札幌に移したのみならず、サッカーの女子決勝の開催時間をずらすために、オリンピックスタジアムから横浜国際総合競技場(日産スタジアム)に変更しました。またテニスにおいては第1シードだったノヴァク・ジョコヴィッチ選手の要望に応える形で開催時間が変更されました。

世界屈指のトップアスリートたちですら競技することを躊躇う今の日本の環境下で、高校生が夏の暑い時期に屋外でスポーツを行うことにリスクがあることは間違いありませんが、実施方法が変更されることはほとんど見受けられません(皆無ではありませんが)。

次回も引き続きこの点について書きたいと思います。

コメントは利用できません。