所長コラム(131)「なくならないハラスメント」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

6月になりました。今年も折り返しの時期が近付いてきたと思うと、私が年齢を重ねてきたことは間違いないのですが、本当に月日が進むのが早く感じられます。鬱陶しい雨の季節が終わると灼熱の夏が来ますので、体にもダメージが与えられてしまいますね。皆様もくれぐれもご自愛くださいませ。

さて、令和となってから5年も経っている今になっても、スポーツにおけるハラスメント事例が残念ながら後を絶ちません。スポーツにおけるハラスメントでは、異性の指導者による性的暴力性的な意図を持った写真撮影(セクシャル・ハラスメント)も問題ですが、暴力指導等のパワー・ハラスメントも根深いと思います。

私がバレーボール協会で理事をしていたのが2014年頃なので、今から約10年前になりますが、その頃も理事会で暴力指導の問題は報告されており、対応しなければいけない問題なのですが、結局未だに解決されていないということになります。少し暴力指導事例を検索しただけでも、

【バレー】体罰疑惑のバレー男子強化委員。絶えぬ疑惑も、見て見ぬふりが助長か(2023年4月14日:バレーボールマガジン)

神奈川県立高バレー部で元顧問が体罰か 現在は療養休暇中(2023年4月5日:カナロコ=神奈川新聞)

部活指導中に体罰、県立高の男性教諭を減給 茨城県教委(2023年3月24日:茨城新聞クロスアイ)

春高バレー優勝・日本航空高の監督、体罰理由に解任…練習試合中に部員を平手打ち(2023年3月20日:読売新聞オンライン)

体罰でソフト部女子生徒のあご外れる 全治1ヵ月のけが 学校側が謝罪 「生徒に厳しくあたる傾向あった」 顧問の懲戒処分検討(2022年10月3日:ABCニュース)

というように、今年に入ってから発覚した事案に関する記事も見つかります。かつての「アタックNo.1」や「巨人の星」の時代から何十年も経過していても、結局改善されていないことがわかってしまいます。

不適切な写真撮影については、スポーツに限った話ではありませんが、法律として「撮影罪」の制定も国会で検討されているようですが、これらの「ハラスメント」はなくなっていくのでしょうか。

次回もこの点について書きたいと思います。

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