所長コラム(113)「日本は”スポーツ天国”?」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

今年は東京での年間の猛暑日が最多という記録を大幅に更新してしまったように、本当に暑い夏だったと思います。私が子どもの頃には、外に出ていて耐えられない日はさほどなかったと記憶しておりますが、やはり確実に温暖化は進んでいると感じます。

さて暦は早くも9月に入り、「スポーツの秋」と言われる季節になってきました。最近の日本では春と秋が本当に短くなったと感じますが、それでも外で体を動かすことが心地よい時季であることは間違いないですよね。

野球などは日本プロ野球アメリカMLBもクライマックスを迎える時期ですが、一方で秋に始まるプロスポーツも多いですね。ヨーロッパのサッカーリーグやバスケットボールのNBABリーグもそうですし、私が大好きなアメリカンフットボールのNFLも今月開幕します。やはり秋はスポーツ好きにはたまらない季節ですね。

さてみなさんは、日本はスポーツを見ることについて実は世界でも有数な「好立地」であったことをご存じでしょうか。昨今はDAZNなど全世界配信サービスも増えてきているのでそのポジションに変化は出てきていますが、かつては「世界のトップサッカーリーグの試合を一番多くみられるのは日本」と言われていた時代がありました。私が放送権取引を担当していたのは、中田英寿選手が海外に移籍するなど、日本人選手の海外進出が本格化してきた頃でしたので、当時のスカパー!WOWOWなどが競うように英国プレミアリーグやイタリアのセリエA、スペインのリーガエスパニョーラ(今は「ラ・リーガ」と呼ぶようです)、ドイツのブンデスリーガなどの放送権を獲得していました。その一部(特に日本人選手出場試合)が地上波の深夜でサブライセンス(放送権の一部を転売)という方法で放送されていたことは、記憶にある方も多いと思います。(ジョン・カビラさんがトランペットの音色とともに叫ぶナレーションの、あれです)

その後デジタル技術の飛躍的発展により、日本でのスポーツ中継の主流は放送から配信へと変化してきましたが、この変化が日本でのスポーツの環境に少なからず影響を与えることになりました。

次回も引き続きこの点について書きたいと思います。

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