所長コラム(44)「年齢別大会」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

前回は、私が子どもの大会フォーマットに疑問を感じていたということを書きました。

私個人の意見ですが、かねてからこのコラムでも書かせていただいているように、子どもたちの育ち方は、個人差があります。概ね5年程度の差があるといわれています。そんな中、子どもたちの大会は「小学生」「中学生」という形で、年齢で区切られることが多いです。

でも少し考えてください。5年の差があるということは、同じ年齢の子でも、体格差は1年生と6年生くらいの差がある可能性があるということです。そのような差があるにも関わらず、同じ年齢だからといって同じ土俵で戦わせたら、成長が遅い子はひとたまりもないでしょう。また、そのような子に「勝たせたいから」と無理をしてしまったら、子どもの弱い体はすぐに壊れてしまいかねません。それは本当に子どものことを考えた育成なのでしょうか?我々はもっと考える必要があると思います。

次回は「トップスポーツの功罪」について書きたいと思います。

コメントは利用できません。