所長コラム(53)「体を動かす経験」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

前回は体を操るための要素について書きました。

この能力自体は練習を行うことで何歳になっても成長していくと言われていますが、一方で動きを司る脳の成長は比較的若年齢の時に終わってしまいます。
ですから、若いうちは自ら興味を持って様々な動きを自らの体を使ってやってみることが非常に重要になります。
そういう経験を積み重ねることによって「この脳を持つ人間は、体を動かす脳の領域を発達させておく必要があるな」と判断するのだそうです。

こういうことを申し上げると「そうだよ。だから、子どもの頃から一つの競技を真剣にやらせた方がいいじゃないか!」とおっしゃる方がいらっしゃいます。それは違うというのが私の意見なのですが…

次回も引き続きこの点について書きたいと思います。

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