所長コラム(50)「オリンピック・パラリンピックが何をもたらすか」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。
このコラムも50回目となりました。ご愛読ありがとうございます。
さて前回は、2013年のオリンピック・パラリンピック招致成功の時に、あまり喜べなかった…ということを書きました。

私がこの招致成功を心から喜べなかったのは、今の日本は人気選手の取り上げ方が少し突出し過ぎてしまっていて、本来の素晴らしい選手への敬意が若干損なわれているのでは?と思っているからです。
例として、昨年は女子ゴルフの渋野日向子選手が全英女子オープンを制してフィーバーになりましたが、では女子ゴルフの賞金女王は誰だったでしょう?(鈴木愛選手)
かつても人気選手や日本人選手の結果ばかり取り上げて、決勝の結果は一言もふれないスポーツ報道がありました。

このような日本の環境で、本当にオリンピック・パラリンピックを迎えられるのか?と当時は思ったものです。
オリンピック・パラリンピックは、世界で本当にトップの選手が戦いを繰り広げてくれます。
そのような最高の場面なのに、日本選手や著名選手の勝ち負けだけに囚われてしまうのは本当にもったいないです。
逆に、あと半年ほどでそういうことを感じられる日本になってほしいと思います。

次回は「体を操る」ということについて書きたいと思います。

コメントは利用できません。