所長コラム(90)「できることを突き詰める」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。
おかげさまでこのコラムも90回となりました。
日々思っていることを綴っているだけなのですが、コラムの文章にすることで、自分の考え方も整理されていくような気がします。

さて前回は、パラリンピックを見て恥ずかしい思いをしているということを書きました。
それは私が「パラリンピックは障がい者が一生懸命スポーツをしている」という先入観に固まっていたと気づかされたことにあります。
確かに文字通り上の表現は間違っていないのですが、私の心の中では「つらい思いをした人が頑張っている」という位置づけにしていたように思います。
ですが、今回パラリンピックを見た時に選手にはそのような悲壮感のようなものは感じられず、むしろ自分がスポーツをして世界の頂点を目指していることに喜んでいるように感じたのです。

もちろん、特に後天的にハンディキャップを持ってしまった選手はそのことを悲しんだり悔やんだりした日もあると思うのですが、それを乗り越えて自分にできることを伸ばしていく姿を見ることができて、自分の考えを改めることができました。
その姿は子どもたちにも「できないことを叱る」のではなく「できたことをほめて喜ぶ」ようにするべきという私の信念を改めて強いものにもしてくれました。
これからの日本のスポーツをより良いものにするべく、運動研究所は努力していきますので今後もよろしくお願いいたします。

次回は「東京オリンピック・パラリンピックの私なりの総括」というテーマで書きたいと思います。

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