所長コラム⑭「お金が動くスポーツ」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

番外編を挟みましたので、前々々回(楽曲のタイトルみたいですね)になりますが、本当に日本のスポーツビジネスは拡大するのか?という話をしました。

私はそれでも拡大する道はあると思っています。しかし、それには大きな条件があります。
それは、チームに代表されるスポーツコンテンツを運営している人たちの、ファンとのリレーションシップが格段に強くなることです。

フロントといわれる人たちだけではなく、選手も一緒になってファンとなるべきコミュニティの人とリレーションを作っていけば、チケット、マーチャンダイジング、放送権など、あらゆるビジネスが大きくなる可能性は多分に秘めていると思います。
ただし、今までの実業団や大学スポーツの枠組みに囚われていると、とても難しい場面が出てくると思います。
新しいことをやるために、どう変化し、一方で守るところをどう守るのか?が重要だと思います。
前回のコラムの最後に実業団のことを記載しましたが、こういうことをやらなければチームとしての存在価値を問われかねない情勢になっていると思います。

日本のスポーツ5か年計画では、日本版NCAA設立のために、スポーツアドミニストレーターを100大学に設置するという数値目標も含まれていますが、単にスポーツアドミニストレーターを置けばいいわけではありません。どれだけ日本のスポーツの実情を理解したスポーツアドミニストレーターが誕生するか、期待したいと思います。

次回は「スポーツの見方」について書きたいと思います。

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