
皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。
前回は「豪腕」(ジェフ・パッサン著・ハーバーコリンズ・ジャパン)という本から、10代でトミー・ジョン手術を受ける子どもが急増している話をしました。
子どもの体は当然ながら成熟しておらず、そのため大人と同じようなトレーニングや練習をした場合、当然故障をしやすくなります。
また人間の体は運動をすると一旦パフォーマンスが下がり、その後十分に休息をとることで回復し、成長や適応をします。このようなことを理解した指導者が適切な強度と頻度とで練習を行えばいいのですが、必ずしもそうとは限らないのが現状のようです。
また、日本では早く国内で上位に行かないと、その後の競技人生が成功しないかのように言われます。子どもが減りつつある現在、このような行き当たりばったりな方法では当然限界が近いと言わざるを得ないでしょう。
次回は「早熟」について書きたいと思います。