所長コラム(117)「冬のスポーツ?」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

速いもので、今年もついに11月になりました。今年は先月の中旬までは暑い日と涼しい日の繰り返しでしたが、ようやく季節らしい気候になってきたと感じます。

思い返せば、今年の2月には北京で冬季オリンピックパラリンピックが開催されていました。女子スピードスケートの髙木美帆選手が500m1000m1500m3000mの4種目に加えてチームパシュートの計5種目に出場して、金メダル1個、銀メダル3個を含めて全種目で入賞したり、女子カーリングで史上初の銀メダルを獲得したりしたことが思い出されます。またスノーボードの女子ビッグエアでは岩渕麗楽選手が果敢に大技にチャレンジして残念ながら失敗してしまって4位という結果になりましたが、仲間からそのチャレンジに対してのリスペクトを受けているシーンや、あるいは男子スノーボードのハーフパイプで平野歩夢選手が、2回目の採点に納得がいかず、3回目にも全く同じ技を出した上で優勝し、引退を発表していた王者ショーン・ホワイト選手からの祝福を受けていたシーンはとても印象的でした。

私見ではありますが、恐らく近年著しく普及してきているスノーボードや、夏の競技ですがスケートボードなどの競技の選手は、トラディショナルな競技の選手のメンタリティとは若干違っているように感じています。彼らは「相手を倒す」ということよりも、お互いに難しい技(トリックと呼ぶそうですね)にチャレンジしながら「どうだ!俺はこんな技ができるぜ!」「お前クールだな!スゲェよ!」的な感じなのかな…と想像しています(直接話したことがないので、表現も含めておっさんの想像による創造ですが)。だから、チャレンジをした岩渕選手やスケートボードの岡本碧優選手が、他のスノーボーダーやスケートボーダーからの称賛を受けたのだろうな、と思っています。(間違っていたらスミマセン…)

さて、そんな中でありながら「冬のスポーツ」そのものは日本での人気が夏のオリンピック競技に比べて今一つのように感じてしまっています。これはなぜなのでしょうか?

次回も引き続きこの点について書きたいと思います。

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