所長コラム(109)「東京2020大会開幕から一年」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

2022年も早いもので7月に入りました。もう一年の折り返しです。気象庁によりますと、梅雨明けは平年で7月19日ですが、その後は暑い夏になる見込みとのことですので、くれぐれも熱中症にはお気をつけてお過ごしください。

思い起こせば一年ほど前の2021年7月23日に、東京オリンピックの開会式が新国立競技場で執り行われました。当日は本来10月の第2月曜日である「スポーツの日」が移動して祝日となりました。東京オリンピック・パラリンピック競技大会のための特別措置法に基づく変更(しかも一年延期されたので二年連続で祝日が移動しました)でしたので、やはりこの大会は特別でしたね。

競技が始まると日本選手団の活躍が目覚ましく、コロナ禍の苦しい時期ではありましたが日本中に明るい話題を提供してくれました。私が担当していた日本武道館ではオリンピック期間中、すべての競技日で日本人選手がメダルを獲得してくれたので、会場としても大変に盛り上がりました。オリンピック期間中は他会場の視察に行くことは叶わなかったのですが報道などを通じて、スケートボードの選手たちのチャレンジと友情のシーンなどの心温まるエピソードに触れることもできました。改めて振り返ってみても(一部の会場を除いて)無観客開催となったことは残念でなりません。世界トップクラスのアスリートたちの戦いを特に子どもたちが目の前で観られれば、将来の日本、そして世界の笑顔が増えたはずなのに…と今でも思っています。

さて、そんな東京オリンピック開幕から間もなく一年が経ちます。この間の、そして今後の日本のスポーツ業界はどうなるのでしょうか。

ポストコロナを見据えてプロ野球やJリーグなどでは有観客の試合が増えてきて、かつての風景に近い競技場の姿が見られるようになってきています。

また過去にこのコラムでも書きましたが、既存メディアに比較してネットメディアの力が強くなってきて、有料配信の存在感は大きく増してきています。フジテレビが、先月行われたキックボクシングの那須川天心(なすかわてんしん)選手対武尊(たける)選手の試合の中継をあきらめたことに、選手本人が反応したことも大きく報じられました。

大きな環境の変化の中でスポーツはどうなっていくのでしょうか。

次回も引き続きこの点について書きたいと思います。

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