所長コラム(42)「子どもと運動」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

前回は、なぜ暑い時期に高校野球やインターハイを行うことが、問題視されているのに改善されないのか?ということを書きました。

私個人の意見ですが、子どもに運動(スポーツではありません)をさせる目的を真剣に考える大人が少なくなってきていることが原因ではないかと考えています。
本来、強い体を手に入れて健康的に人生を送ることや、自分の体を思い通りに操ることで効率的な生活動作を実現することなどが目的とされ、それを自らのものにする良い手段として運動をすることが奨励されていたと認識しています。そして、その運動の一つの形がスポーツだったのだと考えています。(ラジオ体操も「国民の体力向上と健康の保持や増進を目的とした」(ウィキペディアより)ものだったようですね)

ところが、そこが抜けてしまったために勝つことがフィーチャーされ過ぎてしまい、高校生なのに酷使しすぎてケガをしてしまうなどの本末転倒な状態に陥ってしまっていると思うのです。特に子どもの体は出来上がっていないので、より大切に育ててあげる必要があります。大人の私たちがよく考えるべきではないでしょうか?

次回は「子どもの育ち方」について書きたいと思います。

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