所長コラム(48)「勝利より成長」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

ついに年内最後のコラムとなりました。今年も一年間ありがとうございました。

さて、前回は、勝利がすべてという競技に参加した子どもの環境は不幸なものになるということを書きました。
日本はなぜだか少年団でも「勝てるコーチ」「勝てるチーム」の評価が高くなる傾向がありますが、海外ではそんなことはありません。「今強くなること」より「将来強くなること」を目指しているし、そのことを社会全体として理解しているからです。

繰り返しになりますが、日本では少子化が急速に進んでいます。一人でも多くの子供が、体を動かすことを楽しみ、競技を楽しむ社会を目指すことが重要だと思いますし、それが運動研究所の使命でもあると思っています。
そうなれば、少子化の中でも多くの競技で活躍する日本代表チームを見られ続けると思います。

次回は「オリンピック・パラリンピックがもたらすもの」ということについて書きたいと思います。

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