所長コラム(60)「勝たなきゃ意味がない?」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

さて前回は、今後のスポーツ界のキーワードが「勝利至上主義への違和感である」と書きました。

もちろん、スポーツ競技である以上、勝つことは一つの目標であり、そのために日々努力することそのものは素晴らしいことだと思います。
そして、国内で勝ち続けて頂点を極めた選手が称賛と憧憬の対象となることはもちろんのことだと思います。

でも、それは目的ではないはずです。
よく子どもの大会などで負けたコーチが「勝たなきゃ意味がない」と言っているのを耳にしますが、特に子どものうちは成長の度合いなども含めて個人差がありますので、そのあたりを考慮すれば「勝たなきゃ意味がない」という言葉は出てこないはずなのですが、日本にはまだこういう考え方が蔓延していると言わざるを得ません。

次回も引き続きこのテーマについて書きたいと思います。

コメントは利用できません。