所長コラム(28)「ゴールはまだ先」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

前回は、学生の大会に関して気をつけておきたいことがあるということを書きました。
それは「学生の大会は『すべて』ではないし、『ゴール』でもない」ということです。

もちろん目標に向かって努力するというプロセスが様々な形で成長を促すものであり、大切です。
しかし、学生の大会は競技者としては次のステージに向けてのステップですし、卒業などを期に競技を終了する場合でも人生はそこで終わるわけではありません。
むしろ、人生百年とすれば、残り80年もの長い人生を生きる訳です。ですから、学生の大会や部活動はその後の人生にプラスとなる糧とすべきものと言えるでしょう。

アメリカ人で大学スポーツにも深く関与していた方に聞いた話では、アメリカでは学生スポーツはその後の人生を豊かにする一つのツールであるという考えが徹底されているのだそうです。日本版NCAA(UNIVAS)の議論が喧しいですが、我が国でもその考え方が広まった方が彼らの人生の為にもよいと考えます。

次回は「お子様と運動」について書きたいと思います。

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