所長コラム⑩「犠牲の上に…」

皆様、こんにちは。運動研究所の宮島です。

前回は「豪腕」(ジェフ・パッサン著・ハーバーコリンズ・ジャパン)という本から、全米の小学生ランキングが作成されている話をしました。

私はまだ日本ランキングが作られていると聞いたことはありませんが、第8回で書いたように、日本でも幼いうちからトップを目指す動きが小さくないように感じます。私も以前、チームの勝利を目指すがために実際の練習に参加するメンバーをレギュラー選手とケガの時の交代要員だけに絞り、他のメンバーには練習をさせず球拾いばかり…という事例を耳にしたことがあります。

最近、2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、若くして既に活躍している日本代表選手が幼児期からその競技を始めたという報道を目にします。彼ら・彼女らは結果的に無事に成長したからよかったですが、あなたの身近な子どもは必ずそうなると言い切れますか?

次回は「スポーツの産業化」について書きたいと思います。

コメントは利用できません。